ものがたり

砂堂庵から香りの旅行社まで

創作者・砂堂ジルナ

「香りの旅行社」のお香は最初、香りのアーティストである砂堂ジルナの創作による「砂堂庵(さどうあん)」のお香として始まりました。

55年近く前のことです。

彼は自ら香料を買い求め、多くの月日をかけて、さまざまな調合を繰り返して、オリジナルのお香を作りあげてきました。

画家が絵画を描くように、音楽家が作曲をするように、また建築家が建築デザインをするようにという想いを持ちながら、香りによる創作に取り組んできたのです。

創作者の想い

「様々な香料が単に混じり合っているのではなく、お互いが響き合いながら音楽的なメロディを奏でるように!」

彼はこの様な想いを持ちながら調合に工夫を重ねました。

そして出来上がった「作品」をクラシック音楽の交響詩(symphonic poem)のように「香りの交響詩(poetic symaroma)」と名付けたのです。(「symaroma」は砂堂ジルナの造語です)

「香りの交響詩」

「アロマロード・シリーズ」と呼ばれることもある「香りの交響詩」は現在、全部で81作品あります。

ユーラシア大陸横断をメインストリートとした「モンゴルの香り」シリーズから「スペインの香り」シリーズまで(作品 No.01~59)

「南・北アメリカ大陸の香り」シリーズ(作品 No.60~67)

「日本の香り」シリーズ(作品 No.68~74)

その他(作品 No.75~81)などが加わっています。

ひとつの作品ごとに50~60種類の香料が使われています。

創作者・砂堂ジルナと制作者・やますぎ

創作者・砂堂ジルナと制作者・やますぎの2ショット写真
2011年頃撮影

香りの旅行社になるまで

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1970年頃

砂堂ジルナ

19世紀のドイツ地理学者 フェルディナント・フォン・リヒトホーフェンが名付けた「シルクロード」になぞらえて「アロマロード Aroma Road」として香りの研究と創作活動をスタート。

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2002年

砂堂ジルナ

30年間に及ぶ研究を「砂堂庵」として作品発表。

作品数約80点。

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2006年

やますぎ

砂堂ジルナと出会う。

やますぎの整体サロン「レゾナンスワークス」にジルナが来店。

その後、砂堂庵に遊びに行くようになる。

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2010年

やますぎ

砂堂ジルナから創作の引き継ぎを依頼され、修行のスタート。

まずは上皿天秤で「水」を量るところから。

  1. 香料はとても高価なため、最初は「水」を使って計量の練習
  2. 「水」がうまく計れるようになると、次は粉末、液体などさまざまなもので計量の練習。
    粘度の異なるものでもミスすることなく計れるようになるまで。
    (マヨネーズ、ごま油、水飴、砂糖、塩などで計量の練習)
  3. ようやく香料を使っての計量、ブレンド作業を許される。
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2010年〜

やますぎ

この頃から、音楽コンサートなどで「砂堂庵」のお香を焚く依頼を受けるようになる。

お客様のお出迎えとお見送りの際に、それぞれ異なる香りで!

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2017年

やますぎ

完全に制作を引き継ぐにあたって、屋号を「砂堂庵」から「香し庵〜こしあん」に変更。

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2024年

やますぎ

屋号を「香し庵〜こしあん」から「香りの旅行社」に変更。
現在に至ります。